理事長挨拶

 「防衛大学校学術・教育振興会」(以下「当会」という。)は、防衛大学校(以下「防大」という。)の創立から35年経った昭和62年(1987年)8月に設立され、平成25年(2013年)4月に、公益法人制度改革に伴い、公益財団法人となりました。

 当会の設立にあたっては、我が国経済界を挙げて、将来幹部自衛官となる若人を教育する主たる機関である防大における教育訓練及び研究を援助し、その発展を図るために、資金の提供を始めとしてご尽力をいただきました。
 また、発足当初には、社団法人 経済団体連合会副会長で、東京電力株式会社会長の平岩外四氏(のち同連合会会長)のほか、伊藤忠商事、川崎重工業、東京電気化学工業(現TDK)、日本電気、日立製作所、富士銀行(現みずほ銀行)の各社で、社長、会長や頭取を務められた方々が、当会の理事として、名を連ねられました。
 とりわけ、東京電気化学工業株式会社の社長、会長を歴任された山崎貞一氏におかれましては、戦後の科学技術の研究開発に強い意欲と問題意識を持たれ、国を憂うる気持ちと相まって、防大における研究と教育に大きな関心と期待を寄せられ、当会の発足当初からご逝去される平成10年まで11年間にわたり常務理事をお務めいただくとともに、防大の研究・教育のために私財を提供されるなど多大の貢献をなされました。

 当会の基本財産は、このように、経済界から提供していただいた資金が元になっており、さらに、近年、防大卒業生の方などからご寄附をいただき、逐次拡充してきております。
 当会は、この基本財産の運用益のほか、当会の目的・活動に賛同していただいた法人・個人の皆様からの会費やご寄附などを財源として、運営されています。

 当会の事業については、優れた業績を挙げた防大の教官等を対象にして、上述の山崎貞一氏のご功績を記念した「山崎貞一賞」、防大の初代副校長を務められた鈴木桃太郎氏のご功績を記念した「鈴木桃太郎賞」等の賞を贈呈しているほか、教官等の外国出張などに対して援助・助成をするとともに、法人等の団体からのご寄附による防大の教官等に対する研究助成を実施しており、防大の教育・学術面において寄与・貢献をしてきているものと考えております。

 また、公益法人になったことを契機に、援助・助成の対象を防大以外にも広げ、防衛問題研究者資質向上のために、学会などの団体にも援助・助成をしております。

 いずれにせよ、当会が、これまで、こうした活動をしてこられましたのも、関係の皆様のご尽力、ご協力の賜であり、この場をお借りして厚く感謝申し上げます。

 結びに、今後とも、当会に対しご協力をいただけますよう、心よりお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

 

公益財団法人 防衛大学校学術・教育振興会
     理事長   岡 﨑   匠  

 

 

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